仕事を選ぶうえで、その職場の状況はとても重要である。
なぜなら、それは自分が働く環境になるからだ。
労働環境が悪ければ、その仕事をし続けるのが困難になってしまう。
その職場の状況は、適職の見つけ方でも大きなポイントになるのだ。
労働安全衛生法という、労働者を守るための法律がある。
この法律は、「事業者は快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。」と定めている。
この法律によって職場の環境は、最低限ではあるが守られている。
ある会社では、年に一度、医療スタッフによる面談を行い社員の状態を把握する、という取り組みを行っている。
良い職場の状況は、労働者には働きやすいものになり、その結果、業績も向上するのだ。
しかし、法律で定められてはいても、守られていないことがあるというのも現状だ。
近年では、働きすぎが原因となった自殺などが増加している。
職場の状況が良いものではなかったために起きたものだ、という見方もできる。
法律で定められていても安心はできないのだ。
そこで自分で判断し、職場の状況を知る必要がある。
自分がここで働いていて苦痛を感じることがないか、働きやすいと感じるかどうかをしっかりと見極めなければいけない。
それは結果的に自分を守ることになり、その仕事を好きになれるかどうかにも関係してくるかもしれない。
その職場は自分にとって働きやすいか、という点は、適職の見つけ方の一つだといえる。